あの人はこんな方

警視庁内に新設された「特命捜査対策室」を舞台にしたドラマ「絶対零度～未解決事件特命捜査」（フジテレビ系）で初の刑事役を演じる上戸彩さん。役について「“新米”刑事で良かったなと思います。私自身のイメージもあって、あまりガラリと変わると見ている人にとっての壁になってしまうと思うので、“新米”がついていることによって、ちょっと自分らしくできるかなと思います」と感想を述べている。脚本に「寝ぐせがひどい」とか、悩んで「頭をグシャグシャにする」と書いてあったため、パーマをかけた新しいヘアスタイルで新米刑事を演じる。そんな上戸さんのこだわりは「食事」。どんなに忙しくても「３０分は時間を確保する」という。また、家族からもらった手紙やパワーストーンをいつも大切に身に着けているという。家族や仲間を大切にする上戸さんの“こだわり”について聞いた。

上戸さんが正義感あふれる第４係の新米巡査部長「桜木泉」を演じる「絶対零度」は、０９年１１月に警視庁内に新設された未解決事件や失踪（しっそう）人が専門の捜査チーム「特命捜査対策室」を舞台に、未解決事件の真相を追究する１話完結の社会派ドラマ。桜木の上司役に北大路欣也さん、特命捜査対策室一の武闘派刑事役にお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さん、元鑑識官で特命捜査第４係長役の杉本哲太さんらが出演する。

　上戸さんは連続ドラマの撮影でどんなに忙しくても「ご飯の休憩時間はもらっています」と明かす。「ご飯を食べる時間が私の中で唯一の完全な休憩時間なので、食べながら周りのみんな（スタッフら）とのコミュニケーションが取れる時間なんですね。うちの母が、どんなに忙しくても（家族）みんなで一緒にご飯を食べようとすごく意識する人なので、私はこれまで１人でご飯を食べたことがなかったんですよ。だから私も朝、昼、晩、きちんとみんなでご飯を食べることにこだわっています。マネジャーが電話の応対で食べられなかったなんてことがあると、すごくヘコみますね」という。

　家族やスタッフとのつながりを大事にする上戸さんは、家族からもらった手紙を肌身離さず持ち歩いているという。「お兄ちゃんや母からもらった手紙なんです。お正月に家族で旅行に行っているときにもらったんですけど、『お前にはいつもすごく感謝してる』『いつも頑張ってるね』とか直筆で書いてあります」と、その手紙をお守りのように財布の中に入れて持ち歩いている。家族が旅行先で買ってきてくれたパワーストーンもいつも持っているという。「兄が元気が出るというかわいい黄色い石をお土産で買ってきてくれたんです」といつもバッグのポケットに入れている。

　普段持っているバッグは「中身を入れ替えるのが面倒くさいので」と、１年以上、使い切るまで持ち歩く。「この間までやっていたドラマが、すごく資料が多かったので、リュックにいっぱい詰めて、毎日それを持って移動していたんです。ダウンジャケットのような布地のリュックで、そろそろ撮影も終わったのでそんなに資料もいらないし、小さいのにしようかなと思いながら、まだリュックが手放せない」と笑った。

　次回は、初の刑事役に挑んだ主演ドラマの撮影エピソードや仕事に対する姿勢など、上戸さんの女優の顔に迫る。

　＜プロフィル＞

　１９８５年９月１４日、東京都生まれ。９７年に「第７回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞し、デビューのきっかけをつかむ。女優、歌手、タレントとして幅広く活躍。ドラマは００年１０月期にフジテレビ系「涙をふいて」で初レギュラー。０１年１０月～０２年３月に出演したＴＢＳ系「３年Ｂ組　金八先生」で性同一性障害の女子生徒を熱演し、好評を博す。０３年７月期のＴＢＳ系「ひと夏のパパへ」で初主演。その後もテレビ朝日系「エースをねらえ！」（０４年）やフジテレビ系「アテンションプリーズ」（０６年）、日本テレビ系「ホカベン」（０８年）など多くの作品で主演を務める。映画は、０３年に「あずみ」で主演デビュー。劇場版アニメ「ピアノの森」（０７年）の主人公の少年の声を担当。米映画「スピード・レーサー」（０８年）で洋画の日本語吹き替えにも挑戦した。米アニメ映画「ＡＴＯＭ」（０９年）では主人公アトムの声を担当した。０３年２月に「第４０回ゴールデン・アロー賞」で最優秀新人賞と放送新人賞を受賞するなど幅広い分野で数多くの賞を受賞している。１３日にスタートするドラマ「絶対零度～未解決事件特命捜査」（フジテレビ系、毎週火曜日午後９時）に新米の巡査部長・桜木泉役で主演。

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上戸彩　画像
上戸彩　画像
上戸彩　画像
上戸彩　画像
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